Diary –from my journey 1995~
日記と題したドローイングは私がロンドンからベルリンに移り住んだ1992年に始まった。
ベルリンの壁が崩壊し、すでに3年が経っていたが、街を歩くと東西統合以前の東と西の違いが人々の表情や暮らしの中に色濃く残っているのを感じた。
―この街に暮らしながら、その日に起こったことを通じて毎日の自分自身を表現したい-
私の中に残像のように残った街の地図を、毎日一枚の葉書きを使って描くことからこのシリーズは始まった。
私の旅が続く限りこの日記を続けてゆきたい。
楡木 令子
本郷ギャラリー/徳島/2016
Galerie stil und bruch
ベルリン/1995
巷房/東京/2001